俳優の七瀬ふうりが20日、都内で開催された実写映画『ルックバック』完成報告イベントに登壇した。
藤本タツキ氏の傑作青春漫画を、是枝裕和監督が実写化した映画『ルックバック』(9月11日公開)の完成報告イベント。藤本作品として初の実写映画化となる本作は、世界三大映画祭の一つである第83回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門への正式出品も決定している。
イベントには、W主演を務めた出口夏希(藤野役)と蒔田彩珠(京本役)、二人の子ども時代を演じた七瀬ふうりと岡田六花、そしてメガホンを執った是枝監督の5人が登壇し、本作への思いや撮影エピソードを語った。
本作が俳優デビュー作となる七瀬ふうり。オーディション当時11歳の小学5年生だった彼女は、合格の知らせを聞いた瞬間のことを「本当にびっくりして、家の中で叫んでぴょんぴょん飛び跳ねたんですよ!」と嬉しそうに振り返った。
監督は「オーディション会場に来て、そこに立ち合っていたスタッフ全員が『あ、藤野だ』と思った」と語り、彼女の持つ天真爛漫な空気感が、まさに原作の藤野そのものであったという運命的な出会いを明かした。
さらに、撮影現場での驚きのエピソードも発覚。七瀬に対して台本を渡さず、その場で監督が口頭でセリフを伝えたという。この手法について是枝監督が「七瀬さんには台本を渡さずその場で作っていくやり方をしたんだけど、それをやると、本人から『分かった。じゃあ後は自分でやるから、出来上がるまで監督は(セットから)出てって』って言われた」と明かした。
「セットを追い出されたのは(監督人生で)初めてだった」とぼやく是枝監督に対し、七瀬は「いやいや、違うんです!頑張っているところを楽しみにしてほしかったから、完璧な状態を監督に見せたくて『出ていって』と言ったんです!」と必死に弁明。藤野らしい「自信家で負けず嫌い」な一面と、監督への純粋なサプライズ精神が混ざり合った微笑ましい裏話に、登壇者からも温かい笑い声が上がった。
映画の主軸である「漫画を描く」シーンに向けては、「全身を描くポーズとかは本当に難しくて。自分が描いてみたいアニメや漫画の表紙を模写してみたんですけど、バランスがどうしてもおかしくなっちゃって、本当に大変だなと思いました」と、小学生ながらにプロの技術の凄さを実感したという。しかし、その苦労を通じて創作の楽しさに目覚めたようで、「この作品のおかげで、さらに絵を描くのにハマり出しました!」と目を輝かせながら報告した。











