アイドルグループの風光ル梟(かぜひかるふくろう)が8日に、1stシングル「ショートケーキイズム」をリリースする。2017年11月に日本クラウンからミニアルバム「風光ル梟」でメジャーデビューする。しかしその後、メンバーの卒業や加入などを経験。2018年3月には、Misaki、山崎カノン、大西凜、岩谷華奈、中西優香、日浦菜緒、栗栖瑠海の現体制へとなった。デビューからここまでの道のりはどのようなものだったのか。彼女たちの魅力に迫った。なおこの日、大西凜は交通機関の影響で欠席。【取材=長澤智典/撮影=冨田味我】
感じてきた経験や想いを風光ル梟へ反映させながらやっています
――風光ル梟は、2017年11月に日本クラウンからミニアルバム「風光ル梟」でメジャーデビューしました。その後、メンバー2人の卒業。今年3月に新メンバーとして4人が加わり、Misaki、山崎カノン、大西凜、岩谷華奈、中西優、日浦菜緒、栗栖瑠海の現体制になりました。短い期間の中とはいえ、怒濤の展開ですね。
山崎カノン 風光ル梟が誕生してからまだ1年も経ってないんですけど、新体制になって以降、「このメンバーで頑張っていく」というみんなの意志は、どんどん強くなっています。
――風光ル梟は、プレーイングプロデューサーであるMisakiさんがすべての動きを束ねていく形で進んでいる。そう捉えて良いのでしょうか?
Misaki その形を取っています。風光ル梟の全体的なコンセプトから、楽曲の方向性や歌詞、衣裳など、すべての動きをクリエイトしながら全体プロデュースをおこなっています。
――それだけMisakiさんの中には、明確なビジョンがあったわけだ。
Misaki わたし自身、「いつかプロデュースをやりたい」とは思っていましたが、まさか22歳という年齢でアイドルのプロデュースをおこなうようになるとは思ってもいませんでした。声をかけてもらえたときは、正直、まだまだプロデュースというのは未知なる世界でした。ただ、自分の名前を表に出してプロデュース業をやらせていただけることや、わたし自身が経験を通して本格的にプロデュース業を学びたい意志を強く持っていたことから、その想いをスタッフさんにも話したうえで、風光ル梟のプレーイングプロデューサーとして活動を始めさせていただきました。だから、最初から明確にというよりは、わたし自身もいろいろ学びながら方向性を探り出していた面はありました。ただし、今はくっきりと風光ル梟の未来へ向かうビジョンが見えるようにもなっています。
――風光ル梟の作詞は、すべてMisakiさんが担当。その歌詞を通しても、絶対に未来をつかんでやる強い意志が伝わってきます。それだけ、Misakiさん自身ハングリー精神が強いということ?
Misaki そうですね。わたし自身が、もともとDancingDollsというユニットで活動していた背景もあって、そこで感じてきた経験や想いを風光ル梟へ反映させながらやっている面もありますからね。
――メンバーのみなさん、風光ル梟の印象をどんな風に捉えていますか?
中西優香 最初に風光ル梟を知ったときは、「清楚なユニット」と勝手なイメージを持っていたんですけど。新体制メンバーとして加入し、「ショートケーキイズム」という新曲をいただいたときに、それまでの風光ル梟とは印象の異なる格好いい曲調やったんで、新体制になったことでパワーアップした風光ル梟になれたらなという想いを持ちました。入ったばかりの頃は、いろんな面で探り探りやったけど。今は、風光ル梟の中での自分のポジションを明確にしようと頑張っているところです。
岩谷華奈 わたしも最初に風光ル梟を見たときは可愛いユニットというイメージがあって、ダンスユニットという印象はそんなに強くなかったんですけど。新体制になり、前から持っている風光ル梟らしさも生かしつつも、新しい風光ル梟に変わってきているなという印象を受けています。わたし、これまでがっつり踊る系のユニットでの経験がありましたから、そこで得たものを、これからの風光ル梟にどんどん生かしていこうと思ってます。
栗栖瑠海 わたしが風光ル梟のメンバーへ加入したばかりの頃は、他のメンバーさんが綺麗な人たちばかりだから、「わたし、やっていけるかなぁ」と不安でした。でも、メンバーみんな優しいので、今は楽しくやっています。風光ル梟の魅力は、メンバーみんな仲が良く団結力も強いように、このチーム力だと思います。メンバーみんな、それぞれのこともよくわかっているように、その仲良い関係がライブからも見えてくるよう、ぜひチームワークにも注目してください。
日浦菜緒 わたし、もともと人見知りな性格で、人と話すのも苦手でした。だけど風光ル梟に入って、特典会などでいろんな人たちとおしゃべり出来るようになってからは、性格面でも変わってきたなと思います。
山崎カノン わたしと大西凜ちゃんが結成時からいるメンバーなんですけど、活動を始めた頃は可愛いアイドルソングが多かったんです。今回のシングルの表題曲にもなった「ショートケーキイズム」は格好いいスタイル。今までの風光ル梟とは違う魅力を、まずはみんなに伝えたいなと思っています。
――Misakiさん自身は、新体制になってからの変化をどのように受け止めていますか?
Misaki 4人から6人にメンバーが増えたことで、さらにパワーアップしたのは間違いないです。以前の風光ル梟は、ザ・アイドルという印象が強かったと思うんですけど、新たに加わったメンバーには踊れる子たちも多かったから、「もっとパンチの効いた強烈なグループにしたい」という気持ちが強くなりました。しかも、「このメンバーなら挑戦的な楽曲も似合うし、攻撃的な歌詞だっていけそう」と思えたから「ショートケーキイズム」が生まれたように、新体制になれたからこそ新たな挑戦が出来るようになれたところも大きいなと思っています。
「アイドル界の頂点に立つ!!」大きな意志
――その表題曲の「ショートケーキイズム」ですが、かなり挑戦的かつ挑発していく歌詞をぶつけてきましたね。
Misaki そうですね。自分の気持ちもそうだし、メンバーたちも「ここから戦ってかなきゃいけない」という意識を強く持っているから、「それでも僕たちは戦っていく」というテーマを、「ショートケーキイズム」を筆頭に、今回のシングルには詰め込みました。結成時からのメンバーであるカノンや凜は、メンバーの卒業や新メンバーの加入という経験を踏まえながら、「それでも僕たちは戦っていかなきゃいけない」という気持ちを持っていて。新メンバーたちも、風光ル梟に入ったことで、理想と現実の差など、グループ内外での活動を通して自分自身と戦ってかなきゃいけない面もいろいろあると思います。アイドルとして活動をしていくことは、けっしてキラキラとしたことばかりじゃない。だからこそ、その光と影の部分をエグい言葉で歌おうと思い、この曲を生み出しました。
――メンバーそれぞれの「ショートケーキイズム」についての印象。加えて、イチゴは最初に食べるのか、最後まで取っておくのかも教えてください。
岩谷華奈 わたし、20歳なんですけど。この年齢でさえ共感する部分がけっこうあって、「Misakiさんは、こういう風に思ってるんだ」と共鳴する面もありましたし、レコーディングのときも感情がとても入りやすかったです。「ショートケーキイズム」はセリフも多いんですけど、語るときにも「もし、自分がこの言葉を使うんだったら、どういう心境のときかなぁ」というのを想像しながら一文字一文字を大切にしていきました。
この曲の歌詞は、かなり攻めていますけど。その言葉をストレートに言うからこそ、余計に伝わるんだろうなと思いました。個人的に好きな歌詞が、<何をそんなにためらって そこで立ち止まっているのか 涙流すくらいならやってやれ>の部分。そこは、今のわたしの心境にも強く重なれば、みなさんにも伝えたい想いです。ちなみに、イチゴは最後に食べます。
栗栖瑠海 最初にタイトルを聞いた時は「可愛い歌なのかなぁ」と思いましたけど、すごく格好いい楽曲でした。ラップの部分は難しくてレコーディングでも大変でしたけど、メンバーみんなが支えてくれたので出来ました。歌詞には強い言葉がいっぱい入っています。きっと、何かに迷っている人にこの言葉たちを投げかけたら、その人の背中を押してあげられる。そういう内容だと思います。わたしも、<何をそんなにためらって そこで立ち止まってるのか 涙流すくらいならやってやれ>の歌詞が大好きです。イチゴは、最後に食べます。
山崎カノン 新体制になって初めてのシングル。「ここから頑張っていくぞ」という想いが、歌詞のあちこちに書かれていて、とても共感しながら歌えました。確かに強い言葉は多いんですけど、そこは、わたしも「アイドル界の頂点に立つ!!」という大きい意志を持ちながら歌いました。わたしもイチゴは最後まで取っておいて食べます。
日浦菜緒 このタイトルはわたしには絶対に思い浮かばない言葉で、Misakiさんのその発想がすごいなぁというのが一つ。歌詞に記された一つひとつの言葉が強ければ、普段口にする言葉ではなかったように、その言葉たちを自分のものにして歌うのにはけっこう苦戦しました。ちなみに、イチゴは最初に食べます。理由は、最初に幸せを味わいたいからです。
中西優香 最初に曲を聴いたとき、今までの風光ル梟とはまったく違う曲調やし、タイトルの「ショートケーキイズム」から想像していたのとはぜんぜん異なる曲調やったから、「どうやって表現しよう」と思ってたけど。歌詞の意味をMisakiさんから聴いたり、自分でも歌詞を何度も読み込んだことで、わたしも「風光ル梟でアイドル界の頂点に立ちたい」と思ったし、「たとえいろんな困難が立ちはだかったとしても、このメンバーで一緒に頑張りたい」気持ちになれたように、とても共感しながら歌えました。
わたし、<キラキラしたこの世界 目立つって大変だなぁ、、、僕はいちごにはなりたくない>の歌詞が好きなんです。アイドル界には本当にたくさんの人たちがいるじゃないですか。その中で目立つのは大変やけど、やっぱショートケーキのイチゴのように、そのイチゴのような存在に風光ル梟でなれたらいいなぁと思いました。ショートケーキのイチゴは、最後に食べます。
――Misakiさんは、この曲にどんな想いを投影したのか、改めて聞かせてください。
Misaki 先に言っておくと、わたしもショートケーキのイチゴは最後に食べます(笑)。ショートケーキにとってイチゴはとても大事なもの。風光ル梟も同じよう、ショートケーキのイチゴのような存在になりたいんだけど。でも、目立つ存在だからこそ、いつ取って食べられてしまうのかがわからない。この世界って、目立てば目立つほど消えちゃう。でも、みんなその頂点を目指して頑張ってるという矛盾を抱えているんですよね。そういう世界の中、わたし達も頂点を目指して戦っているように、その事柄を比喩して書いたのが「ショートケーキイズム」なんです。
メンバーも好きと言ってくれた「何をそんなにためらって そこで立ち止まってるのか 涙流すくらいならやってやれ」の歌詞は、自分自身への問いかけであるのと同時に、戦う人たちへの応援歌としても書いています。
――MVも、かなり刺激的なインパクトを与えてくれますよね。
Misaki そうなんです。余談ですが、中に瑠海がイチゴを食べすぎてお腹をさすってるシーンが出てくるんですけど。あこそは、最高のカットを撮るまで30テイクくらいやり直しました。最後に出てくる口の中からイチゴがドロッと流れ出るシーンも、瑠海が担当しています。
栗栖瑠海 あのシーン、自分で観てて「グロッ!!」と思いました(笑)。
Misaki あのシーンで使ってるのはベリーソースで、瑠海に、口にいっぱい含んでもらい、わざと口から垂らしてもらったんですけど。あのシーンには、自分たちがイチゴのような存在になるためにもイチゴをたくさん食べなきゃいけない。だけど、食べすぎて口からイチゴがあふれ出しちゃってるという想いや意味を持っています。そこまで意志が伝わったらいいなと思いながら、あのシーンを撮影していました。
――2曲目には、ひと夏の恋の想いを綴った「パパパ」を収録しました。
Misaki 夏にリリースする作品のように、夏を象徴する楽曲も収録したかったことから、「パパパ」と題したサマーチューンを作りました。歌詞には、夏休みに起きるひと夏の恋の出来事を書いてます。内容の面でも、瑠海や菜緒のような若い子たちにも共感してもらえるように書きました。
岩谷華奈 この曲は、ホント「若い子の気持ちだな」という歌だからね。でも、若い子たちも多い風光ル梟だからこそ歌える楽曲でもあるなとも受け止めています。この「パパパ」には、10代の子たちがドラマや映画で味わうような青春ストーリーが書かれています。それに夏は、何事も弾けたほうが楽しいからね。
山崎カノン わたしも「パパパ」を聴いたときは、「ザ・夏」という印象でした。しかも歌入れするときから、ライブでお客さんたちと一緒に盛り上がってく姿が想像出来たから、レコーディングのときもその姿を思い浮かべながら歌いました。個人的には、まだ恋愛をしたいことがないから、「こういう恋愛をしてみたいな」とも思いました。
Misaki この恋、ひと夏で終わっちゃうけど、いいの?
山崎カノン あっ、そうだ(笑)。
日浦菜緒 「パパパ」は、とても明るい曲。わたし自身は、とても共感しやすい歌です。
栗栖瑠海 夢見る少女のような女の子の物語を書いているのが、「パパパ」という印象でした。明るい楽曲だから、ライブでこの曲を歌うとき、お客さんたちも一緒に踊ってくれたらいいなぁと思います。
中西優香 収録した3曲ともまったく違う表情なんですけど。中でも「パパパ」は「めっちゃ可愛い曲やなぁ」という印象です。歌詞に出てくる「シャンプーは変えた」は、好きな人のために変えたということですよね。その子の気持ちが可愛くて、わたしも好きです。
表の顔と裏の顔
――3曲目には「僕等ロード。」を収録。この歌、「ショートケーキイズム」と同じ想いを歌にしていますけど、表現はまったく異なりますよね。
Misaki 「それでも僕たちは戦っていく」というテーマを、表の顔として書いたのが「僕等ロード。」で、裏の顔として記したのが『ショートケーキイズム』になります。別の言い方をするなら、きつい表現で歌った「ショートケーキイズム」を、綺麗な言葉にして歌ったら「僕等ロード。」になります。
歌詞に、<僕たちはまだ知らない あとどれくらいなんだろう? 憧れは憧れのまま そんなの、絶対にイヤだ やってやる>と書きました。夢って、どのくらい追いかければ叶うのかなんてわからないこと。どんだけ追いかけても叶うのかさえわからない世界。でも、憧れのままでは嫌だからこそ、みんな叶えようと走り続けてるんだと思うんです。そういう気持ちを「僕等ロード。」には書きました。
――「僕等ロード。」を表題曲にしても似合うところを、あえて「ショートケーキイズム」をメインに据えたところが、風光ル梟の面白さですよね。
Misaki これって、風光ル梟だからこそ出来たことだなとわたしは受け止めています。
――メンバーみなさんの「僕等ロード。」に対する印象も聞かせてください。
岩谷華奈 「ショートケーキイズム」とは違った真っ直ぐさのある楽曲だなという印象です。「ショートケーキイズム」では泣き叫んでいるように、けっこう黒い感じが出ているイメージなんですけど。「僕等ロード。」は、みんなで一緒に頑張っていこうというイメージを受けています。「僕等ロード。」のような表情も、やっぱし風光ル梟には似合いますよね。
山崎カノン ポップな曲だし、歌詞もすごく共感出来る歌だと思います。とくにサビの歌詞はストレートだから、胸にまっすぐ届くと思います。
日浦菜緒 わたし、こういうポップな曲調が好きだから、今の自分にすごく合ってるなと思えたし、とても共感しながら「僕等ロード。」を歌えてました。
栗栖瑠海 「僕等ロード。」は、今のわたし達にピッタリな曲。メンバーみんな心優しいけど負けず嫌いなよう、その性格が歌詞にも込められているように、とても歌いやすいです。
中西優香 「ショートケーキイズム」が裏側の顔なら、表の顔になる「僕等ロード。」では想いを真っ直ぐに伝えていて、その歌詞が、今の自分の心境にピッタリだから、わたし自身にとても当てはめやすい歌になりました。
――最後に、これからへ向けてのメッセージをお願いします。
Misaki 今年の夏は、「ショートケーキイズム」に収録した3曲を持って、一人でも多くの人たちの手元へ届けられるように、リリースイベントやライブを精力的に頑張っていきますし、この流れを大きくしながら、年末頃にはワンマン公演が出来るまでに持っていきたいなと思っています。中でも「ショートケーキイズム」は、ライブだからこそ体感出来る激しい振り付けを、ぜひ生で観て欲しいなと思っています。何より風光ル梟は、みなさんに会いに行けるグループとして活動をしていくので、ぜひ、みなさん出会いましょう。そして、応援よろしくお願いします。
(おわり)
イベント情報
風光ル梟 8/8発売 1stシングル「ショートケーキイズム」
リリース記念 ミニライブ&購入者限定特典会
【開催日時】 2018年 8月7日(火) 19:00
【会場】新星堂池袋サンシャインシティアルタ店 店内イベントスペース
【開催日時】 2018年 8月11日(土) 12:00
【会場】ヴィレッジヴァンガード渋谷本店
【開催日時】 2018年 8月12日(日) 13:00~(12:45開場)
【会場】ディスクピア日本橋店 TVゲーム館2F イベント・フロア
作品情報
風光ル梟
1stシングル「ショートケーキイズム」
2018年8月8日発売
Type-A(CD+DVD)CRCP-10408 ¥1,667+税
Type-B(CD)CRCP-10409 ¥926+税
(CD収録曲)
※Type-A, B共通
1. ショートケーキイズム
2. パパパ
3. 僕等ロード。
4. ショートケーキイズム (Original Karaoke)
5. パパパ (Original Karaoke)
6. 僕等ロード。(Original Karaoke)
(DVD収録内容) ※Type-Aのみ
・ショートケーキイズム(Music Clip)
・ショートケーキイズム(新メンバー初の密着映像!! -Making Clip-)
・ショートケーキイズム(Full Dance ver.)
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