音楽・インタビュー

フェアリーズ「また一つ成長できた」それぞれの経験が音楽にもたらしたもの

フェアリーズ
(更新日: )

 「海外で勝負していける世界に通用する実力派グループ」をコンセプトに活動する5人組ダンス&ボーカルグループのフェアリーズが7月17日に、通算17枚目のシングルとなる「Metropolis~メトロポリス~」をリリース。2011年9月にシングル「More Kiss/Song for you」でデビューし、その歌唱力とダンススキルはデビュー時より一目置かれており、憧れの対象として同世代、女性ファンが多い。インタビューではそれぞれに2019年上半期を振り返ってもらいながら、今作「Metropolis~メトロポリス~」のダンスのコツなど個性際立つ5人に話を聞いた。【取材=村上順一/撮影=片山拓】

それぞれの上半期を振り返る

――今年も半分が過ぎましたが、上半期で印象的だったことはそれぞれありますか。

伊藤萌々香 ドラマ『都立水商!~令和~』に出演させていただいたことです。キャバ嬢役もあったんですけど、最終回を迎え、その撮影も今年に行ったこともあり印象的でした。スケジュールはタイトでしたけどスムーズに進んで。

伊藤萌々香

――フェアリーズの活動に還元できそうなことはありました?

伊藤萌々香 ドラマを観て、イベントに来てくれた方もいました!

林田真尋 私も舞台『ヒロイン』に主演として出演させていただいたことが印象に残っています。

林田真尋

――舞台は初めてだったんですか。

林田真尋 以前からやらせていただいていました。前は(井上)理香子と(野元)空も三館同時公演で一緒だったんです。1人でというのは初めてだったので、稽古の時からすごく大変で…。稽古でも泣きましたし、本番でも沢山泣く役でした。でも、また一つ成長出来たと思います。

――稽古は本当に大変だったんですね。実生さんは上半期はいかがでしたか。

下村実生 私は(ファッション雑誌)『Seventeen』のモデルをやっていたんですけど、卒業した事です。そして春にもいくつかのランウェイを歩いたというのが、印象に残っています。着る服も変わってきたので、新しい一歩を踏み出せたなと感じています。

下村実生

――令和という新時代とともに歩み出したんですね。空さんは?

野元 空 私は今、真尋と『そらまひちゃんねる』というのをYouTubeでやっています。今年の頭ぐらいから本格的になって、この半年で30万人のチャンネル登録を目標にやってきたことです。

――現在はどうなんですか。

野元 空 半年経ったんですけど、2万人ぐらいなんです…。目標は高く設定した方が良いと思ったんですけど、本当に高すぎて、無謀な挑戦でした。皆さん『そらまひちゃんねる』への登録お願いします(笑)。大食いからメイク動画までフェアリーズでは見れない姿を幅広く配信しています!

野元 空

――宣伝ですね(笑)。理香子さんの上半期は?

井上理香子 フェアリーズでツアー箇所が一つ増えたというのが、この上半期では一番大きいです。今までは東京、大阪、名古屋、福岡の4カ所に加えて広島が今回のツアーから増えました。会場毎に空気感が違うんですけど、広島の空気を感じたことがないので、今から楽しみなんです。

 いつも、セットリストや衣装についてみんなと話し合うんですけど、その中で映像を使った演出があって、私の案が一つ通ったんです。「自然に生きる女たち」という画が欲しくて、裸足でジャズダンスするというものなんですけど、ずっとやってみたかった事で、それが今形になって嬉しかったです。

――ライブといえば、現在全曲披露するというツアー中ですね。5公演全て行けばコンプリート出来るんですよね?

林田真尋 はい。全公演来ないとダメなんです。今、3公演終わったんですけど、全部行くよと言ってくれているファンの方もいて嬉しいです。(※取材日は7月上旬)

――すごいですよね! 皆さん久しぶりの曲で楽しみにしている曲はありますか。

伊藤萌々香 まだやっていない曲も沢山あるんですけど、ソロ曲を久しぶりに披露しているので、それはファンの方も嬉しいんじゃないかなと思います。そこは、福岡と広島での反応が楽しみです。

下村実生 ライブ用に振りが変わる曲が何曲かあるんですけど、今まであまり披露して来なかった「Wild Baby」という曲のアレンジも振りも変えてやるので、それを披露するのが楽しみです。もともとの振りはみんなで一緒に出来るようなものだったんですけど、全員が20歳を超えたので、大人っぽい女性的な振り付けになっていて、印象がだいぶ変わるんじゃないかなと思います。

井上理香子 「Wild Baby」は「Run With U」というシングルのカップリング曲なんですけど、あまりに披露していなくて、ファンの方からも「何でやらないのか」と言われたりもしていた曲なんです。全然違う曲なんじゃないかと思えるぐらいの曲に仕上がったので、皆さん喜んでくれている感じがあります。

井上理香子

野元 空 昔の曲を改めて披露するのは照れ臭いですね。昔の曲は可愛い感じのもあって、最近の曲は格好良い感じの曲なので、イベントでも新しい曲をやることが多くなっていたので。

――キュートな「Sweet Jewel」はどうなるのかなとか楽しみです。

伊藤萌々香 その曲、まだリハでもやっていないんですよ。

井上理香子 曲の終盤で投げキッスの嵐があるんですけど、なかなか今やるのは抵抗があります(笑)。もしかしたら、今回で当分またステージでの披露はないかも知れないので、是非楽しみにしていて欲しいです。

林田真尋 私は今回リリースする「Metropolis~メトロポリス~」に収録された全曲を披露出来ていることが嬉しいです。特に「Tell Me How You Feel」はすごくお洒落な曲なので、踊っていてもすごく楽しいです。リリイベもやっているんですけど、まだ「Tell Me How You Feel」はツアーでしか披露していないんです。

メトロステップのコツとは

フェアリーズ

――ツアーで新しい一面が一足早く見れるわけですね。さて、「Metropolis~メトロポリス~」のダンスが格好良いのですが、これはお客さんと一緒にやるんですか?

林田真尋 皆さんとやっています。サビの手の振り付けがあるんですけど、そこをパフォーマンス前にレクチャーさせて頂いています。

井上理香子 みんな、覚えるのがすごく早いんです。

伊藤萌々香 教えていないところまで踊ってくれる人もいるんです。

野元 空 サビ以外のところも、けっこうガチで踊っている人も多いんです。ミュージックビデオが上がった翌日には踊れるようになってたりしているので、すごいなと思いました。

――ファンの方のダンススキルも高いんですね。メトロステップと呼んでいるステップは難しそうですけど。

伊藤萌々香 一般的にはチャールストンというステップなんですけど、割とステップの初歩で、ダンスを習い始めると最初にやるんですよ。なので、やってみるとすぐ出来ると思います。

――初歩なんですね。キレイに見せるコツはありますか。

井上理香子 何も考えずにやっていました(笑)。

下村実生 私たちがMVの撮影の時に振り付けの先生に教えて頂いたことは、開いて閉じてというのをしっかり意識しないと雑になってしまうので、そこはポイントかも知れないです。

林田真尋 一本の線をイメージして、それを軸に開いたり閉じたりするとキレイに見えると思います。

――難しそうです…。

野元 空  この前私の母から「チャールストン出来るよ」とLINEが来たんです(笑)。なので、母も出来るので誰でも大丈夫だと思います。

――お母さんすごいですね。さて、歌のポイントはどこにありますか。

野元 空 歌詞は夢を見て上京してきた人の話なんですけど、私たちとリンクするところがけっこうあるんです。私たちは地元がバラバラで夢を持って上京してきて、今フェアリーズとして活動しているというのは重なるところもあるんじゃないかなと思います。

 歌詞の言葉選びもすごく好きで、特に<キャミソールも似合ってきた 背徳感よ>というのが気に入っています。都会に出てきてキャミソールが似合ってきてしまった大人になった自分に対する、背徳感というのがエモいなって。

――歌詞もサウンドもどこかバブルを感じさせる、すごく華やかなイメージもあって、40代の方は、懐かしい感じもあり馴染みがあるなと思いました。

伊藤萌々香 そう言って頂けるファンの方も多いんですよ。

下村実生 CDがリリースされたら、是非歌詞をじっくりと読んで頂きたいです。

それぞれのChange My Life

フェアリーズ

――さて、カップリングは「Change My Life」という楽曲ですね。歌詞にも深い意味がありそうです。

伊藤萌々香 ファンの方が“Change My Life”しましたと報告してくれるんです。例えば結婚しましたとか。この曲にあったエピソードとかも聞きます。聴いてくださった人それぞれに重なる部分がきっとある曲だと思います。

――“Change My Life”と掛けて、皆さんの人生がChangeした瞬間はありますか?

伊藤萌々香 みんな、そうだと思うんですけど一番大きいのは、フェアリーズを始めた時だと思います。

林田真尋 上京してきた時が、まさに“Change My Life”だったと思います。

――確かに、そこは一番大きい出来事ですよね。それ以外だと?

下村実生 『Seventeen』でモデルをやっていた時に、誌面で私服のコーナーがあるんですけど、ある時を境に私服のスタイルを変えた時が、それにあたるかなと思います。自分のスタイルを「しっかり定めないといけないぞ!」と感じて、マネージャーさんともすごくたくさん話して、大人っぽい服に変えたんです。その時に持っていた、ジャンルがバラバラだった洋服を断捨離しました…。ゴミ袋にしたら、3袋ぐらいあったと思います。

――すごいですね! そして今は方向性を統一されたんですね。理香子さんは?

井上理香子 私は辛いものが苦手だったんです。刺激物、炭酸系も苦手で…。その中で真尋と空が辛いものが好きなんです。韓国料理でプルダック ポックンミョンというめちゃくちゃ辛い麺があるんですけど、2人はそれを私に無理矢理食べさせて来るんです(笑)。その度に私はヒーヒーしていました…。それで、辛いものに慣れていかなければと思って、食事に行く時に敢えて辛いものを食べていたら好きになっちゃいました! でも、プルダック ポックンミョンはまだ厳しいんですけど(笑)。

林田真尋 私たちのおかげだね(笑)。

――食生活が変わったんですね。

下村実生 空は髪型をよくチェンジしているよね?

野元空 そうなんです。たまたまなんですけど、気づいたらシングルをリリースする毎に髪型が変わっていて…。

林田真尋 毎回「誰これ?」みたいな感じなんです。

伊藤萌々香 空ちゃんはどこかな? みたいな。

野元 空 今はウルフカットなんですけど、過去には金髪もやりましたし、ベリーショートにもしました。もうほとんどの髪型をやってしまった感があるんです。あとは坊主、アフロ、モヒカンぐらいかなと思います。死ぬまでに坊主はやってみたいです。

――坊主の空さん…。格好良いかもしれません。

野元 空 でも、今はとりあえず伸ばしているんですよ。今の目標として「いい女」を目指しています! 今までの私はボーイッシュなイメージの立ち位置だったと思うんですけど、大人っぽくなろうと計画しています。その中で髪やメイク以外にも、ダンスの踊り方も変えてるんです。

――“Change My Life”の過程なんですね。

伊藤萌々香 私は逆に髪型がずっと一緒なんです。短くしたいなと思うんですけど、勇気が出なくてなかなか出来なくて…。でも、切るんだったらちょっとずつではなくて、一気にショートにしたいと思っています。髪の毛を切ると“Change My Life”になるんじゃないかなと思っています。

――ファンの方からショートの萌々香さんが見たいと言われたりも?

伊藤萌々香 はい。そう言ってもらえることもあるんですけど、逆に「萌々香ちゃん目指してロングにしています」と言ってもらえることもあって、複雑なんです(笑)。

――ショートの萌々香さんも見てみたいところです。さて、最後に下半期、これからのフェアリーズの目標などはありますか?

井上理香子 下半期の目標としては「Metropolis~メトロポリス~」を流行らせたいです。

伊藤萌々香 DA PUMP先輩の「U.S.A.」の“いいねダンス”のように世の中に広がるようにしたいんです。

野元空 これからというところでは、日本武道館を目指すというのは昔からの夢で変わらないです。やるならきっちり埋めたいと思っているので、目標到達まではまだまだなんですけど、まずは国際フォーラムを目指して頑張っていきたいと思います。

(おわり)

この記事はいかがでしたか?

✨ リアクションありがとうございます!

記事アクセスランキング(直近7日)
いいねランキング(直近28日)